マイカルを破綻させた「資金繰り」とは
マイカルが破綻した直接の理由は資金繰りにあるといわれています。
資金繰りとは、資金の出入りを管理し、支払いが滞らないよう調整することをいいます。支払いが滞る企業は取引先などから信用を得られないため、仕入れなどに影響し、結果的に営業活動が困難になるケースが少なくありません。そして企業の損益と資金の出入りは必ずしも一致しないため、どれほど大きな利益を得ていても、資金繰りで突然倒産してしまう可能性があります。
マイカルのキャッシュフロー表を見ると、2000年2月期まで営業キャッシュフローを大幅に上回る投資が行われており、不足する現金を融資などで賄っていた様子がうかがえます。
【マイカルのキャッシュフロー表】
マイカルは破綻する直前の2001年9月、メインバンクだった第一勧業銀行(現・みずほ銀行)に400億円のつなぎ融資を依頼するも拒否され、資金繰りが付かず破綻に追い込まれました。