自営業者・フリーランス編(国民年金基金)

自由がある分、会社員や公務員のように、福利厚生や社会保険が手薄なのが、フリーランスの弱点と言えるでしょうか。

老後の年金については、会社員・公務員の方々はいわゆる2階建て(国民年金と厚生年金保険)になっていますが、自営業・フリーランスの方々は、国民年金のみの1階だけとなっています。

その分、ご自身で上乗せできる私的年金であるiDeCo(個人型確定拠出年金)や国民年金基金の金額が、最大68,000円と高くなっています。自助努力ができるように国は枠をしっかりと用意してくれています。

ここで紹介する国民年金基金は、初めてお聞きになった方がおられるかも知れませんが、1991年からある制度で主な特徴は、

・終身年金、一生涯受け取れる
・年金額が確定している(収める金額によって受け取る年金額も決まる)
・掛け金は全額所得控除(iDeCoと同じ税制優遇があります)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、運用結果次第で年金額が変わってくるのと、受け取り期間が基本的には最長20年なのに対し、国民年金基金は年金額が変わらず、一生涯受け取れるのが特徴です。もちろん受け取り期間が短いタイプもあり、組み合わせが出来るようにもなっています。

ちなみに、合計額が68,000円までならば、iDeCoと国民年金基金を併用して加入することもできるのですが、「どちらが良いですか?」と聞かれますと、絶対に運用での損をしたくない、平均寿命より長生きの自信がある、という方以外はあまりおススメしていません。すでに加入されていた場合は、iDeCoとの併用加入を検討してみてください。

 国民年金基金サイト https://www.npfa.or.jp/system/about.html