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日本呼吸器学会が1999(平成11)年に、8月1日を「は(8)い(1)」(肺)と読む語呂合わせで「肺の日」として制定した。肺の健康についての理解を深め、呼吸器疾患の早期発見・予防についての知識を普及し、啓発することを目指す。
意外と多いぜんそくに悩む人
肺の病気は数多くあるものの、筆者の周りにはぜんそくで苦しむ人が多いようだ。
そのぜんそくの基本的な原因は気道の炎症であるが、子供の場合は9割以上が、大人の場合は5~6割が、アレルギーを原因とするそうだ。なお、子供のぜんそくはダニなどのアレルゲンが原因となって発症することが大部分で、大人のぜんそくはアレルゲンの他に、生活習慣やストレスなどによっても引き起こされるのが特徴だ。
筆者の親族にも、50代になってぜんそくになった人がいる。高校時代は国体にも選抜されるほどのスポーツマンで特に健康上の問題はなかったが、突然に発症し家族が死も意識したことがあるほどに悪化した時期があった。
現役時代、中小企業の経営者でぜんそく持ちの顧客がいた。ゴルフの時は、吸入器を吸ってからプレーを始めるなど、まさにぜんそくと共存される快活な方だったが、ストレスが原因だと話された。経営者である父親が急死し、さほど経過しないうちに母親も他界、途方に暮れた途端に発症したとのことだった。
ぜんそくには苦い記憶がある。入社間もない頃、その当時の年間行事であった社内旅行で他課の先輩が急死したという悲報が入った。周りの同僚が熟睡中にぜんそくの発作が出たらしく、吸入器をかみ切るほどに薬を吸った揚げ句に、中身が枯渇し苦しみながら亡くなったらしいとの知らせだった。
また、某団体のトップの方がぜんそくで入院されていたが、明日退院ということで、ホッとされたのか、大好きなうどんを注文し、一気に食べたところ発作が起こり、間もなく息を引き取ったそうだ。症状が不安定な状態での満腹は、命取りだと後で知らされた。今は治療法も随分と進んだようだが、油断できない病気だ。