自分の今の筋肉をチェックしてみよう

80歳、90歳になっても、好きなところに「お出かけ」できるようにするには、足腰の筋肉が重要です。握力低下が気になる人は、すでに足腰の筋肉が衰えていると考えてよいかもしれません。

足腰の筋肉が十分あるかどうかは、「指輪っかテスト」を行ってみればだいたいわかります。

やり方は簡単です。ふくらはぎのいちばん太い部分を両手の親指と人指し指で囲んで、すき間ができないかどうかチェックします。

この方法は、サルコペニアのチェックに用いられています。指輪っかのすき間が大きければ大きいほど、サルコペニアやフレイルの危険度が高くなります。

逆に、ふくらはぎの筋肉が太ければ、指輪っかで囲んでもすき間はできません。もっと太ければ、指で輪っかをつくることができません。

指輪っかテストは、どのくらい貯筋できたかのチェックにもなるので、覚えておくとよいでしょう。ふくらはぎにすき間ができている人は、お出かけできる筋肉をとりもどすため、今すぐに貯筋を始めてください。

もちろん、すき間のない人も貯筋が必要です。今はまだ大丈夫だと思っていても、運動の習慣がないと、やがて筋力は低下していきます。

貯筋の心得は…? 第3回へ続く>>

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