ステイホームで握力が弱くなってきた
フレイルのサインは握力に現れます。最近、タオルをしっかり絞って水を切ることができにくくなっている人はいませんか? タオルが絞れないのは握力低下が原因と考えられます。
筋力の1つである握力も、加齢とともに低下します。とくに女性は、男性よりも握力が弱いため、握力が低下すると買ってきた食品の瓶詰めが自力で開けられず、やがて開けられない瓶詰めが冷蔵庫の棚に放置されたままになる、と嘆く人が増えています。
瓶詰めのふただけでなく、ペットボトルのふたが開けにくくなったとか、ドアノブが回しにくくなった、という人は握力の低下がかなり進んでいる可能性があるといってよいでしょう。
握力は、手の握る力を示すだけでなく、全身の筋肉の状況を反映しているといわれています。そのため、握力の低下はサルコペニアやフレイルの評価基準の1つになっています。
つまり、ペットボトルのふたを開けられないほど握力が低下している人は、足腰の筋肉を始め、全身の筋肉も衰えている可能性があるのです。