充実した老後を送るために、資産運用などによって「資産寿命」を延ばすことも大切ですが、日常生活を制限なく送れる「健康寿命」も同様に重要です。

医師の鎌田 實氏は、介護保険のお世話にならず、何歳になっても自分の足で行きたいところへ行ける元気な体を手に入れるには、筋トレをはじめとする運動で筋肉を増やす“貯筋”が必須と言います。著書『疲れない 太らない ボケない 60代からの鎌田式ズボラ筋トレ』ではご自身も実践し、運動が苦手な人でも続けやすい20のズボラ筋トレを紹介しています。

今回はそんな『疲れない 太らない ボケない 60代からの鎌田式ズボラ筋トレ』より、貯筋の重要性について解説する第2章を特別に公開します(全4回)。

●第3回はこちら

※本稿は鎌田 實『疲れない 太らない ボケない 60代からの鎌田式ズボラ筋トレ』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

1時間に3分筋活タイム

1日に行うのは、20の運動のうち3つから5つくらいでよいといいましたが(第3回ご参照)、土日など時間があるときは、土曜に10やって、日曜は残りの10をやってもいい。とくに血糖値が高めの人におすすめです。

オーストラリアン・カトリック大学がおもしろい論文を発表しています。糖尿病患者は血管機能が低下して、心臓病や脳卒中のリスクが高まるのですが、30分おきに3分の簡単な運動を行うと、血管機能の改善が期待されるというのです。

糖尿病の患者さんや、血糖値が高い糖尿病一歩手前の人は、ぜひ土日などに20メニューをまんべんなく行ってみましょう。

有酸素運動を除くと、1つの運動はだいたい3分ぐらいですむので、30分に1回3分、行ってみてください。テレビを見ながら30分ごとに立ちあがって3分、このうちのどれかをやるなんて最適です。

これを行うことで、将来の心筋梗塞や脳卒中、さらには脳血管性の認知症の予防になります。

僕が原稿を書いているときには、30分に1回、立ち上がって、このうちのどれかをやって、気分転換を図ります。筋力強化だけではなく、気分転換ができて、原稿のペースがかえって上がります。会社勤めの人も、せめて1時間に1回は立ち上がって、3分ぐらい目立たないように、どれかの筋活をしてみたらどうでしょう。仕事がかえってはかどると思います。