今は歩けても5年後には介護保険のお世話に
そうした生活が続けば、今は何とか歩くことができても、5年後、10年後には歩けなくなって、介護保険のお世話になる可能性が高いです。
筋肉が衰える原因は、運動不足だけではありません。加齢でも筋肉は少しずつ減ってくることがわかっています。
一般に筋肉が減少しはじめるのは40歳くらいからで、そこから毎年1~1.2%の筋肉が減っていくといわれています。
これに巣ごもり生活の運動不足がともなうと、先ほどいったサルコペニア、さらにはフレイルにおちいる危険性が高くなります。
フレイルとは、加齢にともなって、筋力が衰え、心身の活力が低下して、家に閉じこもりがちになるなど、心身の全般的な衰えのことをいいます。そして、フレイルの状態を経て、多くの人は要介護になるといわれています。
現在でも介護保険のお世話になっている人の36.5%がフレイルに関係していることがわかっています。
そして、今回のコロナ禍による長い巣ごもり生活の影響で、コロナが終息した後に、フレイルの人が激増する可能性が指摘されています。
“フレイル”を防ぐには…? 第2回へ続く>>
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