究極の筋トレレシピでピンピン元気
その理由は、50歳を超えたら体重を減らすことだけを目指しては危険だからです。それよりも、筋肉の材料であるたんぱく質をしっかりとって、筋トレを行って、筋肉を増やすことのほうが大事。体重に変化がなくても、体脂肪が減って筋肉が増えることのほうが中高年の健康にとっては重要なのです。
ようするに、食事中心のダイエットは要注意ということです。ダイエットするときでも、たんぱく質や野菜をしっかり食べ、そのうえで筋トレや有酸素運動をすることが大事です。
本書ではそのための運動として、20の運動プログラムを紹介しています。これを生活の中にうまく取り入れていくことによって、80歳になっても、90歳になっても、旅行に行ったり、レストランに行って好きなものを食べたり、お芝居を観に行ったりすることができるようになります。
また、筋トレや有酸素運動などを行うと、心筋梗塞などによる突然死を減らす効果も期待できます。次のような研究があります。
デンマークのビステブジャーク病院が約149万人を追跡調査したところ、約2万8000人に心筋梗塞が起こっていたことがわかりました。
そこで、心筋梗塞を起こした人を詳しく調べたところ、活動「低位」群ほど死亡率が高く、活動「高位」群は突然死リスクが優位に低いことがわかりました。
つまり、本書の20の運動プログラムをまんべんなくやっていれば、万が一、心臓発作が起きても、生還できる可能性があるといえるのです。