食品や化粧品も…アサヒの多様な事業展開
アサヒグループはアサヒビールを中核に持つ飲料メーカーです。看板商品の「スーパードライ」は1987年に発売され、「辛口」と表現されるすっきりとした味わいが消費者に受けて大ヒットしました。以来、発売から30年以上たった今もスーパードライは多くのビールファンに愛されています。
こうした経緯もあり、アサヒグループはビールなどの酒類を扱う企業というイメージが強いと思います。しかし、アサヒグループの事業は酒類にとどまりません。「三ツ矢サイダー」などの清涼飲料水のほか、「ミンティア」や「ディアナチュラ」などに代表される菓子やサプリメント、さらには化粧品や衛生用品といった口に入らない商品も販売しています。
極め付きは日本料理店の経営です。アサヒグループは2014年に日本料理の老舗「なだ万」を買収しました。ビールメーカーと外食企業という意外な組み合わせに買収効果を疑問視する声もありましたが、資本関係は現在まで続いています。グループ会社からは「なだ万監修」と銘打った商品が販売されるなど一定のシナジー効果も発揮されました。
【アサヒグループホールディングスの事業内容(国内のみ)】
このようにアサヒグループの事業を並べると、単に「ビールの会社」とは呼びにくいように感じられるかもしれません。将来はお酒以外の事業からもスーパードライのようなヒット商品が生まれるかもしれませんね。
【アサヒグループホールディングスの業績】