2022年5月、七十七銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「日経225ノーロードオープン」の概要

七十七銀行の5月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月は1.62%のプラスリターンとなった。日経平均株価は5月12日に25,688.22円まで下落したが、月末にかけて上昇したからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。5月は同ファンドから約78億円の資金が流出した。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だ。6月に入り、日経平均株価は一時200日移動平均線を越えたが、その後急落している。ボラティリティの高い展開が続いているが、6月も七十七銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■日経225ノーロードオープン 
基準価額 19,613円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,246.68億円

<騰落率> 
1カ月  1.62%
3カ月  3.61%
6カ月 -1.23%
1年    -4.72%

※5月末時点

全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気

七十七銀行では「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気で、「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が2位、「Bコース(為替ヘッジなし)」が4位にランクインしている。同シリーズは、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の5月末時点における純資産残高は1兆7,405億円と、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だ。ただ、5月の資金流入額は約394億円で、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の約706億円よりも少なかった。米金利上昇懸念から米国の成長株は売りが優勢の展開が続いているが、6月以降も「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが、七十七銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 10,282円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,405億円

<騰落率>
1カ月   -2.6%
3カ月   -1.6%
6カ月 -12.4%
1年        4.5%

※5月末時点