そもそもみずほフィナンシャルグループは前期も9760億円の最終赤字でしたが、これらの処理で赤字額がさらに拡大しました。結果的に2兆3000億円を超える最終赤字となったのです。

【みずほフィナンシャルグループ2003年3月期における主な損益の内訳】

※みずほフィナンシャルグループの前身「みずほホールディングス」の値

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出所:みずほフィナンシャルグループ 平成14年度 決算説明資料データ編

当時はみずほ銀行が発足したタイミングでした。不良債権の処理に追われていた第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行は2002年にみずほ銀行とみずほコーポレート銀行に統合され、同年4月から営業を開始しています。

3行の不良債権と保有株式の処理が重なり、日本で最悪の赤字決算となりました。ちなみに2004年3月期は4069億円の最終黒字に転じています。