2022年5月、三菱UFJ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要

三菱UFJ銀行の5月ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは、日経平均株価(配当込み)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月は1.6%のプラスとなった。日経平均株価は5月12日に25,688.11円まで下落したが、月末にかけて米国株が上昇したことから上げに転じたからだ。三菱UFJ銀行では「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」や「三菱UFJ インデックス225オープン」などもランクインしており、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの人気が高い。6月以降も「eMAXIS 日経225インデックス」が三菱UFJ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 31,980円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 448.27億円

<騰落率>
1カ月  1.6%
3カ月  3.7%
6カ月 -1.1%
1年    -4.1%

※5月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドを中心に幅広い種類のファンドが人気

三菱UFJ銀行では海外株式型ファンドも人気だが、国内株式型ファンド、バランス型ファンド、海外債券型ファンドなど多くの投資対象がランクインしている。ランキング3位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。5月は2.6%のマイナスリターンとなった。ロシアのウクライナ侵攻や米金利上昇によって、米国の成長株は売りが優勢になっているからだ。高水準の資金流入は続いているものの、5月の資金流入額は約394億円と4月の約626億円から約4割減少した。5月の資金流入額では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の約700億円に抜かれ、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2位となった。6月以降も高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 10,282円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆7,405億円

<騰落率>
1カ月  -2.6%
3カ月  -1.6%
6カ月 -12.4%
1年       4.5%

※5月末時点