写真が送られてこない、音信不通に
ボランティアを介して相手にブルーの子猫を引き渡しましたが、その後、相手夫婦からは約束の写真が送られてきません。須賀さんが心配になって里親サイトのボランティアに問い合わせたところ、サイトから相手へ督促してもらえました。
すると、夫婦からは「子猫が食事をとれずに衰弱している」などと言われました。須賀さんが心配になって「うちにいたときは元気だったので、それなら返してほしい」と伝えましたが、再度音信不通になってしまいました。
里親サイトのボランティアにも連絡を入れてもらいましたが、やはり夫婦からの連絡はありません。
その後、相手が猫を飼っていた現地へ行ってみましたが、鍵がかかっていてインターホンを鳴らしても出てこず、話もできずに帰ってくるしかありませんでした。
里親詐欺が発覚
須賀さんは子猫たちが心配になり「このまま放っておくことはできない」と思い、ネットで検索して調べてみました。この段階で初めて、世間で「里親詐欺」が多発している事実を知り驚愕しました。
里親詐欺とは、ペットの里親になると言って犬や猫などを引き取り、虐待したりペットショップへ転売したりする詐欺のことです。
須賀さんは「きっと自分も里親詐欺に遭ったのだろう」と確信し、子猫たちに非常に悪いことをしてしまったと罪悪感に苛まれました。ブルーの顔を見ても申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
自責の念から落ち込んで何もしたくなくなりましたが、里親サイトのボランティアの方が「元気を出して、猫ちゃんたちのためにも闘いましょう」と励ましてくれたので、国民生活センターや市役所の相談、弁護士相談などを利用して何とかならないか、検討し始めました。