2022年4月、野村証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「野村インデックスファンド・日経225」の概要 

野村証券の4月ランキング1位は、「野村インデックスファンド・日経225」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月は5.7%のプラスリターンだったが、4月末時点における基準価額は31,388円と、3月末の32,533円に比べて3.6%下落している。ウクライナ情勢の緊迫化が続いていることや、米金利上昇によって売りが優勢になったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下がる局面で買いが増える傾向にある。5月の株式市場も不安定な状態が続きそうだが、株価が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

■野村インデックスファンド・日経225  
基準価額 32,533円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 579.7億円

<騰落率>
1カ月  5.7%
3カ月 -2.7%
6カ月 -4.8%
1年    -3.4%

※3月末時点

全体を見て:「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気

野村証券では「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズが人気で、「Dコース」が2位、「Bコース」が5位にランクインしている。同シリーズはマイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど、米国の成長株に投資するアクティブファンドである。「Dコース」は3月に8.36%のプラスリターンとなったが、4月末時点における基準価額は10,555円と、3月末の11,531円に比べて8.5%下落した。5月に入っても、米10年債の利回りが3%台になるなど、高PERのハイテク株には逆風が吹いている。非常に人気が高いファンドであるが、5月以降も高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型  
基準価額 11,531円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 1兆8416.45億円

<騰落率>
1カ月  8.4%
3カ月 -6.7%
6カ月  6.8%
1年    24.0%

※3月末時点