2022年3月、福岡銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」の概要

福岡銀行の3月ランキング1位は、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは、アルファベットやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど米国の成長株に投資するアクティブファンドである。米国の成長株は2022年になり、米長期金利上昇やウクライナ情勢の緊迫化によって売りが優勢になった。しかし、3月は押し目買いが入り上昇。同ファンドの3月の騰落率も、8.4%のプラスリターンとなった。同ファンドの3月末時点における純資産残高は6,300億円で、これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で8番目の大きさである。「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズでは「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が一番人気だが、福岡銀行ではトップ10に入っていない。4月も「Bコース」がランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)  
基準価額 46,349円
信託報酬 1.727%
純資産残高 6,300億円

<騰落率>
1カ月 8.4%
3カ月  -6.8%
6カ月 6.8%
1年  24.1%

※3月末時点

全体を見て:ひふみシリーズが人気

2位に「ひふみワールド+」、3位に「ひふみプラス」がランクインしている。2位の「ひふみワールド+」は、日本を除く世界の成長株に投資するアクティブファンドで、3月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.EOGリソーシズ (米国) 1.62%
2.アルファベット(米国) 1.49%
3.アクセンチュア(アイルランド) 1.41%
4.パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(米国) 1.39%
5.MTUエアロ・エンジンズ(ドイツ) 1.24%

ウクライナ情勢が膠着する中、3月の米国市場はエネルギー株やハイテク株を中心に上昇し、ひふみワールド+の基準価額は2月末に比べて6.13%上昇した。欧州市場では、新型コロナの感染者数の増加が続いていた英国市場の回復が顕著となった。英国では2月後半に新規感染者数が急増したが、その後落ち着きを見せているからだ。今後はロシア・ウクライナの停戦協議の行方が焦点になりそうだが、4月以降も同ファンドが福岡銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■ひふみワールド+  
基準価額 14,942円
信託報酬 1.628%
純資産残高 2,116.64億円

<騰落率>
1カ月 6.13%
3カ月  -5.20%
6カ月 1.01%
1年       9.03%

※3月末時点