2022年3月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

auカブコム証券の3月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数 (配当込み・円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月のS&P500種株価指数は3.5%上昇したが、四半期ベース(1~3月)では5%近く下げ、コロナショック時の2020年1~3月以来の大幅安となった。ただ、同ファンドの人気は高く、3月末の純資産残高は1兆1650.62億円と1兆円を超えている。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさである。4月も同ファンドが、auカブコム証券のランキング1位になるかどうかに注目だ。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 17,684円
信託報酬 0.0968%(税込・年率)
純資産残高 9,805.26億円

<騰落率>
1カ月 -0.9%
3カ月 -4.1%
6カ月  2.4%
1年    25.9%

※2月末時点

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

auカブコム証券のランキング上位5ファンド中、3つが外国株式型ファンドとなっている。3位の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は、1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と同じように、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月の騰落率は0.88%のマイナスとなったものの、3月は11%の上昇となった。3月末時点における純資産残高は5,496.6億円となり、2019年9月の設定来わずか30ヶ月で運用残高5000億円を突破している。低コストのインデックスファンドシリーズである「SBI・Vシリーズ」の残高も順調に増えており、同ファンドの人気は4月以降も継続する可能性は高いだろう。

■SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 
基準価額 16,212円
信託報酬 0.0938%(年率・税込)
純資産残高 4,675.08億円

<騰落率>
1カ月 -0.88%
3カ月 -4.07%
6カ月  2.29%
1年    25.71%

※2月末時点