2022年3月、マネックス証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「楽天日本株4.3倍ブル」の概要
マネックス証券の3月ランキング1位は、「楽天日本株4.3倍ブル」だった。同ファンドは、株価指数を対象にした先物取引を積極的に利用することによって、日々の基準価額の値動きが国内株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。2月はロシアのウクライナ侵攻によって日経平均株価は下落。3月に入っても下落は続き、9日には24,681.74円まで下落し、昨年来安値を更新した。ただ、その後は原油価格や米国の金利が落ち着いたことから上昇に転じ、3月は27,821.43円で取引を終了している。同ファンドの3月末の基準価額は12,572円となり、2月末の10,410円に比べて約21%上昇した。国内株式に連動するブル型ファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。4月以降も株式市場が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■楽天日本株4.3倍ブル
基準価額 10,410円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 505.71億円
<騰落率>
1カ月 -9.5%
3カ月 -19.8%
6カ月 -31.1%
1年 -45.8%
※2月末時点
全体を見て:国内株式を対象にしたファンドが人気
マネックス証券では、国内株を対象にしたインデックスファンドやブル・ベア型ファンドが人気だった。6位の「日経225ノーロードオープン」は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。ロシアのウクライナ侵攻によって、日経平均株価は3月9日に24,681.76円まで下落し、昨年来安値を更新した。しかし、3月7~11日週には同ファンドに約72億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で3番目の大きさである。日経平均株価に連動する投資成果を目指すインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。4月も日経平均株価が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■日経225ノーロードオープン
基準価額 18,930円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,183.76億円
<騰落率>
1カ月 -1.76%
3カ月 -4.67%
6カ月 -5.24%
1年 -8.12%
※2月末時点