2022年2月、みずほ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」の概要

みずほ銀行の2月販売金額ランキング1位は、「ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド」だった。同ファンドは2021年12月に新規設定されたファンドで、世界の株式に投資を行い、長期的な値上がり益の獲得を目指して運用を行うアクティブファンド。運用はファンドスミス社が行い、同社の投資哲学は以下の3つである。

1.優良企業に投資する
2.割高な水準は避ける
3.頻繁な売買は行わない

そして、世界の上場企業の中から20~30社程度に厳選して組入銘柄を決定する。1月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。

1.マイクロソフト(米国)
2.ロレアル(フランス)
3.ノボ・ノルディスク(デンマーク)
4.エスティローダー(米国)
5.フィリップ・モリス・インターナショナル(米国)

2022年になってから株式市場の上値は重い展開になっている。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まっていることや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。同ファンドの2月末時点の基準価額は8,897円と、設定来で10%以上のマイナスとなっている。ただ、純資産残高は1,898.59億円と2,000億円に迫っている。3月の株式市場も上値の重い展開が続いているが、同ファンドに高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

みずほ銀行では、2月も外国株式型ファンドの人気が高かった。2位の「キャピタル世界株式ファンド」は、新興国を含む世界の株式に分散投資するアクティブファンドで、1月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月  -10.8%
3カ月    -9.9%
6カ月    -2.4%
1年         13.0%

2022年になり、世界の株式市場は上値の重い展開になっている。FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が高まっていることや、ウクライナ情勢の緊迫化によって投資家のリスク回避姿勢が強まったからだ。2月末時点の同ファンドの基準価額は20,223円で、1月末の20,594円から1.9%の下落となっている。3月に入っても株式市場は不安定な状態が続いているが、3月以降もみずほ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。