コミック販売の50%超は電子に
近年は電子化された出版物のシェアが上昇しています。2014年では出版物全体の売り上げに対して電子化されたものは6.7%程度でしたが、2020年には24.4%にまで上昇しました。
【紙&電子 出版物売り上げシェア】
電子化の傾向はコミック市場で顕著に表れています。コミック市場の売り上げは2014年~2020年で4456億円から6126億円に増加しましたが、上昇分の全ては「電子コミック」が担いました。「コミックス」と「コミック誌」はどちらも減少した一方、「電子コミック」は3.8倍以上に売り上げを伸ばし、コミック市場全体の上昇に貢献しています。
「電子コミック」の2020年の売り上げ3420億円はコミック市場全体の55.8%。つまり販売金額ベースでは、電子化されていない漫画のほうが珍しいという状態です。
【コミック市場の推移】
媒体が紙からデジタルに変わっても漫画の面白さは変わりません。これからも漫画は世界中で愛されていくでしょう。
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。