『鬼滅の刃』のヒットでコミック市場は過去最高記録を更新
手塚治虫の漫画家デビューは1946年ですが、漫画は現代でも広く愛されています。特に近年は出版市場におけるシェアも大きくなってきました。
出版市場全体の販売額はピークの1996年以降、右肩下がりに下落しています。しかし2019年と2020年は2年連続で前年を上回りました。出版科学研究所によると、『鬼滅の刃』の記録的な大ヒットが大きく寄与したようです。
『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)による漫画作品で、累計発行部数は1億5000万部を突破しました。1冊400円とすれば1タイトルで600億円にも上る計算です。出版業界にとってはまさに救世主のような存在でしょう。
出所:鬼滅の刃 公式ポータルサイト
2020年のコミック市場規模は6126億円となり、ピークだった1995年の5864億円を大きく上回ります。出版市場全体の2020年の販売金額は1兆6168億円ですから、コミック市場は全体の37.9%を占めるまでになりました。
【2020年の出版市場の概況】