ここに注目：ブル型ファンドが人気

楽天証券では、ブル型ファンドの人気も高かった。5位の「iFreeレバレッジNASDAQ100」は、日々の基準価格の値動きがNASDAQ100（米ドルベース）の値動きの2倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。NASDAQ100は、米国のナスダック市場に上場している時価総額の大きい100社の株式（金融を除く）で構成される株価指数で、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなどハイテク企業の動向を表す指数として注目されている。そして、同ファンドの2021年12月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月　0.8％
3カ月  23.9％
6カ月  26.1％
1年     57.8％

2021年はハイテク株が大きく上昇したことから、同ファンドはS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドを上回るリターンとなった。個人投資家の人気も高く、「投信ブロガーが選ぶ︕Fund of the Year 2021」では、5位に入賞している。ただ、2022年になって米国の利上げ懸念からハイテク株が売られ、同ファンドも1月28日に30,405円まで基準価額が下落している。2021年12月末時点の42,484円から30％近く下落しているのだ。レバレッジ型ファンドは基準価額が大きく下落することもある「ハイリスク・ハイリターン」型のファンドで、長期の運用には適していない。あくまでも短期的なリターンを狙う商品なので、投資初心者は購入しない方がいいだろう。