ここに注目:「楽天日本株4.3倍ブル」が2位にランクイン
2位に「楽天日本株4.3倍ブル」がランクインしている。同ファンドは、国内の株価指数を対象にした先物取引を積極的に活用することで、日々の基準価格の値動きが国内株式市場の概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行うブル型ファンドである。12月末時点における騰落率は、以下の通り。
6カ月 -15.39%
1年 1.40%
2021年の日経平均株価は、約5%上昇した。ただ、年間値幅(高値と安値の差)は3,656円と2012年以来、9年振りの小ささになった。「楽天日本株4.3倍ブル」の1年間のリターンは、1.4%と日経平均株価の上昇率を下回っている。ブル型ファンドは、もみ合いになると基準価格が上がらない傾向にあるからだ。同ファンドは4.3倍のレバレッジをかけており、短期間で急上昇した場合は大きな利益がでるが、株価が下落した時やもみ合いになると損失がでる可能性がある。あくまでも短期的な利幅を狙いにいくファンドであり、長期保有には向いていない。ネット証券では信用取引などのリスクを好む投資家が多く、ブル型ファンドの人気は高い。しかし、経験が浅い投資家や、長期投資をしようと考えている人は、通常のインデックスファンドを購入するようにしたい。