2021年12月、auカブコム証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要 

auカブコム証券の12月販売ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み・円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2021年のS&P500種株価指数は27%上昇し、最高値を70回更新した。業種別ではIT(情報技術)や金融、不動産などの上昇が目立ち、相場をけん引した。S&P500種株価指数は、2020年3月のコロナショック時から1年5カ月で約2倍に上昇。好調なパフォーマンスを背景に同ファンドには資金流入が続き、12月30日時点の純資産残高は、9,487.59億円となっている。2022年は、1兆円の大台を超える可能性が高いだろう。

全体を見て:インデックスファンドが人気

auカブコム証券のランキング上位には、海外株式を対象にしたインデックスファンドが多い。4位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、日本を含む先進国および新興国の株式に投資し、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。同指数は、先進国24カ国、新興国21カ国、フロンティア国25カ国の約70カ国を対象にし、各国市場の時価総額上位約85%をカバーするインデックスである。「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の11月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -1.0%
3カ月    3.5%
6カ月    8.4%
1年      31.7%

同ファンドは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」で第1位となった人気ファンドである。世界の株式市場に分散投資でき、過去のパフォーマンスも好調なので、2022年1月以降もauカブコム証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。