2021年11月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「投資のソムリエ」の概況 

横浜銀行の11月販売件数ランキング1位は、「投資のソムリエ」だった。同ファンドは、世界の債券や株式、REIT(不動産投資信託)など8種類の資産に分散投資するバランスファンドで、11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 -0.35%
 3カ月 -1.30%
 6カ月    0.88%
 1年       0.94%

直近のパフォーマンスは優れないが、2020年3月のコロナショック時でもプラスリターンを確保したことから、同ファンドには高水準の資金流入が続いている。11月も約110億円の資金流入があり、純資産残高は6384億円となった。これは国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中で10位の資産規模である。12月以降も、横浜銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

全体を見て:インデックスファンドが人気

2位と3位には、インデックスファンドがランクインしている。3位の「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」は、米国のNASDAQ100指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している企業のうち、金融業を除いた時価総額上位100社の株式で構成される株価指数である。同ファンドの11月末時点における騰落率は、以下の通り。

 1カ月 4.05%
 3カ月 8.78%
 6カ月 24.18%
 1年    46.48%

NASDAQ100指数は、11月22日に16,764.86ポイントまで上昇し、過去最高値を更新した。米国のIT企業は12月になっても堅調な値動きで推移しており、時価総額トップのアップル(AAPL)は過去最高値を更新している。12月も引き続き、同ファンドが横浜銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。