2021年11月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

第1位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の概要

 楽天証券の12月販売額ランキング1位は、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み・円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月のS&P500種株価指数は、22日に4,743.83ポイントまで上昇し、過去最高値を更新した。好調なパフォーマンスを背景に、同ファンドへの資金流入が続いたと考えられる。ただ、11月下旬から新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」により株式市場は下落しており、12月も引き続き同ファンドの人気が継続するかどうかに注目している。

全体を見て:インデックスファンドの人気が高い

楽天証券では、11月もインデックスファンドの人気が高かった。2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅し、投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした時価総額加重平均型の株価指数である。S&P500種株価指数よりも幅広い銘柄に分散投資できる点が特徴だ。米国株式市場は11月半ばまで、代表的な株価指数であるNYダウやS&P500種株価指数が過去最高値を更新するなど好調であった。しかし、11月下旬から新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」の感染拡大により、株式市場は下落している。12月も上値の重い展開が続いても、同ファンドへの資金流入が続くかどうかに注目だ。