2021年9月、関西みらい銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」の概況

関西みらい銀行の9月販売金額1位は、「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」だった。同ファンドは、東京証券取引所が算出・公表している「東証REIT指数(配当込み)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。9月末時点における純資産残高は4,158億円で、国内REITを対象にしたファンドの中で最大の規模を誇る。9月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -3.2%
3カ月 -2.8%
6カ月  4.3%
1年      23.6%

 東証REIT指数(配当込み)は7月に4,767.40まで上昇し、過去最高値を更新した。ただ、その後は上値の重い展開が続いている。しかし、9月時点の分配金利回りは3.42%となっており、高い利回りは魅力だ。来月も関西みらい銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

海外株式型ファンドが3つランクインしている。2位の「グローバル・ヘルスケア&バイオ・ファンド)」は、世界の主要先進国の中から、バイオテクノロジー・製薬・医療製品・医療・健康サービス関連企業の株式に投資するアクティブファンドである。9月末時点における組み入れ銘柄数は77で、上位5銘柄は以下の通り。

1.ユナイテッドヘルス・グループ(アメリカ) 6.6%
2.イーライ・リリー (アメリカ) 5.6%
3.ファイザー(アメリカ) 5.0%
4.アストラゼネカ(イギリス) 5.0%
5.ブリストル・マイヤーズ スクイブ(アメリカ) 3.8%

 そして、9月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -2.9%
3カ月  0.8%
6カ月  10.3%
1年     20.6%

 9月のパフォーマンスは優れなかったが、米長期金利上昇により株式市場では先行き不透明感が広がっている。同ファンドはディフェンスセクターに投資するファンドであり、株式市場の不安が高まったときに買われる傾向にある。同ファンドが、10月以降も関西みらい銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。