IFAは保険代理店に有利であり、長期で見れば必ず利益に貢献
「投資信託などの投資性商品は、保険に比べて手数料率が低い、儲からないといった声が保険代理店業界からはよく聞こえてきます。しかし、これも『考え方次第』です」と富永氏は続ける。「スタートに当たって、さまざまな障害や困難があるかもしれません。しかし、保険という収益のベースがあるからこそ、薄い収益でもスタートできます。IFA事業を始めたとしても、赤字になることはありません。それほどリスクがない一方、長く続けることで将来は必ず大きな預り資産残高となり、やがて事業利益に貢献するようになるはずです」。
いま日本の証券会社や銀行も大きく変わろうとしている。「大手の証券会社や銀行が、これまでの短期売買を中心とする販売から脱却し、ゴールベースアプローチの販売を取り入れてくるならば脅威だと思います。しかし、このようなセールススタイルは、保険代理店に一日の長があります。仮に迷っている保険代理店があるなら、当社が人材育成のサポートをしてもいい。健全な販売方法を早く広めていくことが、何よりも重要だと考えているからです」。
ただし、エフピーサポートにも会社の将来像に大きな悩みがある。「お客さまに『ずっと伴走しながらゴールまでアドバイスし続けます』と話しているからこそ、とにかく会社を存続させることが重要です。そのためには、独立系を継続するのか? M&Aで大型化を目指すのか? あるいは大きな資本を受け入れて、会社の安定化を図るのか? 『お客さまにどんなサービスを提供し続けられるのか』という点を全ての基準にしつつ、さまざまな可能性を模索しています」。
どこまでも顧客第一のスタンスを貫くエフピーサポート。保険代理店としてだけではなく、IFAとしても、今後さらに注目されていくに違いない。