制度を利用し、目的に合った投資信託を選ぼう

運用しつつ資産を取り崩して使う場合には、毎月分配型投資信託も選択肢の一つになりますが、将来に向けての資産形成も目的ならば、分配金を再投資して利益が利益を生むように複利で元金を育てるような投資信託を選んだほうがベターでしょう。

絶対に利益が出るとは言い切れないからこそ、せめて“引かれるお金”はミニマムを狙うべく手数料は安いものを選ぶというのは、投資信託選びの一つの方法です。今後も金融機関とのお付き合いが続き、担当者のおすすめを参考にする場合でも、必ず支払う手数料に目を向けましょう。

また、その投資信託を置くための“箱”をつみたてNISAにしてしまうのも手です。つみたてNISAは、長期・積立・分散投資により、少額からの資産形成を支援する非課税制度です。年間40万円までを最長20年間、非課税で運用できます。

対象となる商品は金融庁が公開していますが、購入手数料がゼロ、信託報酬も安いもので法令により基準が定められています。つみたてNISAにおいて、毎月分配型は対象外です。

上野さんは数年前に購入したということなので今回、該当しなさそうですが、ルールとしてNISAとつみたてNISAは、同じ年に両方はできないことには注意が必要です。