分配金で儲かっている?知らず知らずのうちに、元金が削られている

毎月分配型投資信託の分配金の源泉はどこにあるかご存じでしょうか? 利益が出れば運用利益からも出ますが、利益が出ない場合は元本を削って配当金を出します。

投資信託を保有していると、交付運用報告書が送られてきます。毎月分配型(6ヶ月未満で決算を行う場合)は6ヶ月に1回。交付運用報告書には、基準価格の推移や分配金が掲載されています。元本を削って分配金を出す場合「特別分配金」が記載されています。運用収支もマイナスの表示になっています。

拝見した上野さんの交付運用報告書※には「特別分配金」の記載があり、運用収支がマイナスになっていました。投資信託の元本は削られ資産が減っていました。つまり、運用利益で定期預金どころか、元本を削った分で定期預金を作っていた状態でした。

※相談時、併せて相談者が送ってきてくれた。

また、投資信託は持っているだけで費用が発生します。「買う時」や「売る時」(信託財産留保額)には、手数料が無いものもありますが、「運用中」(信託報酬)は確実に費用が発生します。利益が出なければ確実に目減りします。

NISA口座は運用益が出ても税制面では“(その利益は)なかったこと”になりますが(=非課税)、損失が出ても“(その損失は)なかったこと”になります。どういうことかと申しますと、本来の分配金を受け取ればその分配金には課税されないので、NISA口座の恩恵を受けられますが、特別分配金はそもそもが非課税なので、非課税メリットの享受は何もない――ということです。

さらに、預貯金はNISA口座の対象外のため、当然のことながら定期預金の利息は課税対象です。