2021年7月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」の概要
みずほ証券の7月投資信託販売金額ランキング1位は、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」だった。同ファンドは、4月26日に設定された新規ファンド。SDGs(持続可能な開発目標)を社会問題としてとらえ、世界の上場株式(日本を含む)の中から、社会課題解決への寄与が期待される「破壊的イノベーション」関連企業の株式に投資する。6月末時点における組入銘柄上位は、以下の通り。
1.テスラ(米国) 9.6%
2.スクエア(米国) 6.7%
3.テラドック・ヘルス(米国) 3.8%
4.シー(台湾) 3.6%
5.ペイパル(米国) 3.0%
そして、同ファンドの6月までの資金流入額は4,159億円で、国内追加型株式投信(ETF除く)の2021年上半期(1~6月)の純資金流入額トップとなった。みずほ証券での販売金額ランキング上位が続くようであれば、今後も順調に純資産残高を増やしていくだろう。
全体を見て:ランキング上位がすべて「海外株式型」
みずほ証券の7月販売金額ランキングのすべてが「海外株式型」だった。2位の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、日本を含む世界の金融商品取引所に上場している企業に投資するアクティブファンド。銘柄選定においては、企業の競争優位性や成長力だけでなく、ESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを評価する。今年の2月から国内公募の追加型株式投信(ETF除く)の純資産残高トップをキープしていたが、7月に「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」に抜かれて2位となった。
「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、みずほ証券やみずほ銀行、みずほ信託銀行など、みずほグループのみでしか販売を行っていない。来月以降も、みずほ証券のランキング上位に入るかどうかに注目だ。