「マネー100:金20」の保有割合でインフレや円安に備える

それでは2つ目のクイズです。

有史以来(約4000年前から)人類が地球から採掘してきた金の時価総額は、世界マネーの総額(預貯金・債券・株式等)に対してどのくらいなのでしょうか?

【クイズ2】世界マネー VS 金、その割合は?

① 100 : 1
② 100 : 2.5
③ 100 : 5
④ 100 : 10
⑤ 100 : 20
(答えは後ほど)

ここでいつもセミナーや講演会等でお伝えしております、「金をとりまく現状」をまとめて列記してみたいと思います。

  • 1.世界に金融資産(マネー)は約5京円ある

    2.金の時価総額は約1200兆円(有史以来の採掘量約19万トン×6366円)

    3.つまり世界マネーVS金はおおよそ100:2.4

    4.日本人の金融資産は1946兆円(2021年3月末)

    5.日本人は金融資産に対して金を約0.8%しか保有していない(100:0.8)

    6.インフレや円安に備えるためにも、マネー100:金10~15の割合がおすすめ

    7.ただし現在、世界的にインフレの兆候が現れ始めており、実際各国の消費者物価指数やCRB指数(商品指数)は大きく上昇している

    8.米国と比べて日本のコロナワクチン接種のスピードが遅く、今後景気回復の違いからも円安ドル高に備える必要がある

    9.マネー100に対して20の金を保有することで、インフレや円安に備えた方が良い局面とも言えるのではないか

  • ということで、クイズ2の正解は3から(一番近い)②番の「100:2.5」となります。

採掘可能な金はあと10数年で枯渇すると外資系証券は発表しています。それだけ金は希少性が高いということなのです。

ぜひ、金融資産に対する金の保有割合を再考していただければと思います。

さて次回は、金を保有する新しい方法をご紹介したいと思います。それは、100年以上前に発行された欧州の金貨(アンティーク金貨)を保有するという方法です。お楽しみに!