土地や建物を売買するとき、不動産会社を通すと高額な仲介手数料がかかってしまいます。親戚や友人間なら不動産会社なしに個人間で取引した方が、経費を抑えられそうですよね?

しかし実際には不動産の個人間取引には高いリスクがあるので、よほどの特殊事情がない限りお勧めできません。今回は経費を節約しようとして知り合いから直接不動産を購入し、トラブルに巻き込まれたBさんの事例を見てみましょう。

会社の同僚から不動産を直接購入してトラブル!Bさんの体験談

Bさん(仮名・38歳)は会社員、妻と子どもと3人暮らしです。「そろそろ自分たちの家がほしいな」と思って不動産探しをしていました。なかなか予算内で良い物件を探すのは難しく、会社の同僚などにも家探しをしていることを相談していました。

そんなとき、それほど親しいわけではない別の課の同僚のCさん(仮名)が噂を聞きつけ「実は市内に不動産を所有しているのだけれど、買いませんか?」という話を持ちかけてきたのです。

Bさんは「家を買うときには不動産会社を通さなければならない」と思い込んでいましたが、Cさんの話によると、「不動産は個人間でも取引できる」とのこと。司法書士の無料相談を利用して確認すると、やはり「不動産会社は必須ではなく、個人間でも取引してかまわない」と言われました。

Cさんからは「不動産会社を通さなければ仲介手数料がかからないので、100万円以上節約できる」「僕のほうも不動産会社に手数料を払わなくていいので、その分売却代金から差し引いて安く売れる」と言われて、Bさんは「確かにその方がお得だ!」と考えました。