「管轄外」に1段踏み込む
2024年度の監査計画で日証協は、証券会社側における仲介業務にかかる管理状況の検証に関し、「業務委託契約を締結する金融商品仲介業者等に対する指導・監督など適切な委託先管理を実施しているか点検する」と表明。また、日証協の特別会員にあたる仲介業者側についても「必要な態勢整備や委託元金融商品取引業者との連携が適切におこなわれているか等について点検する」と記載しました。
日本証券業協会は新年度の監査計画における重点事項として、IFA(金融商品仲介業)に関する管理状況の検証を盛り込みました。日証協は仲介業者について「管轄外」という立場を取ってきましたが、IPO初値操作に絡むSBI証券に対する処分や一時の仕組債販売の過熱などの問題を背景に、自主規制機関としての締め付け強化に踏み出しました。また、NISA制度の拡充を踏まえた取り組みの推進状況についても新たに監査項目に加え、官民一体となって制度普及を推進する姿勢を打ち出しました。
2024年度の監査計画で日証協は、証券会社側における仲介業務にかかる管理状況の検証に関し、「業務委託契約を締結する金融商品仲介業者等に対する指導・監督など適切な委託先管理を実施しているか点検する」と表明。また、日証協の特別会員にあたる仲介業者側についても「必要な態勢整備や委託元金融商品取引業者との連携が適切におこなわれているか等について点検する」と記載しました。