PER13.2倍の割安感 低評価の理由は? 財務の悪化に注意
最後に株価と業績のバランスを見てみましょう。
フェローテックの今期(26年12月期)予想PER(株価収益率)は13.2倍です。これは半導体向けコーティング黒鉛などを手掛ける東洋炭素(同30.2倍)や、半導体製造用の研磨剤を手掛けるフジミインコーポレーテッド(同23.8倍)などと比べ低水準です。
【主な半導体向け部材メーカーの予想PER(26年10月19日終値)】
・フェローテック:13.2倍
・東洋炭素:30.2倍
・フジミインコーポレーテッド:23.8倍
・PILLAR:18.9倍
・トーカロ:15.9倍
※フェローテックと東洋炭素は26年12月期、その他は27年3月期
※フェローテックは決算期変更に伴う9カ月間の変則決算
フェローテックは積極的な設備投資を実施してきたことから、財務面では悪化している部分があり、それが低評価につながっているのかもしれません。
たとえば26年3月期において、有利子負債は2071億円と3年間で2.9倍に膨らみ、自己資本と比較する「DEレシオ」は同期間に0.39倍から0.80倍に上昇しました。棚卸資産回転日数も、期末残高ベースで129日から155日まで長期化しており、在庫の伸びに売上が追い付いていないと評価できます。
財務には相応の負荷がかかっているだけに、今後は新工場の立ち上がりが注目されそうです。続く第2四半期決算は、11月16日に公表される予定です。
