半導体「消耗品」に強み、光デバイス向けも成長 営業益600億円へ上方修正

フェローテックの主力は「半導体等装置関連事業」です。半導体製造装置向けの部材を手掛ける領域で、真空シールで世界トップのシェアを持つほか、石英製品やセラミックス製品などを製造・販売しています。石英製品やセラミックス製品などは消耗品の性格があり、半導体工場の稼働率に連動した売り上げも見込めます。

もう一つの成長エンジンが「電子デバイス事業」です。看板商品は加熱や冷却を担うサーモモジュールで、足元ではAIデータセンターの需要を背景に光トランシーバー向けの販売が伸びています。

フェローテックの利益は、大部分がこの2つの事業で構成されています。なお、サーモモジュールは自動車向けの部品を製造する「車載関連事業」にも含まれますが、こちらは他の事業と比べると利益の貢献は小規模です。

【セグメント営業利益(26年3月期)】
・半導体等装置関連:160.48億円(営業利益率8.7%)
・電子デバイス:104.65億円(同18.2%)
・車載関連:26.94億円(同9.2%)
出所:フェローテック 決算短信

業績面では、24年3月期以降に利益が低下しましたが、今期(26年12月期)は大きく成長する見通しです。営業利益は、期首時点で380億円と予想していたものの、7月に600億円へ上方修正しました。今期は決算期変更(3月→12月)に伴う変則決算のため単純な比較はできませんが、営業利益は前期の276億円から大幅に拡大する計画です。

フェローテックの業績(2017年3月期~2026年12月期)
出所:フェローテック 決算短信より著者作成