中間決算は利益の伸長が焦点、例年どおりなら配当利回り1.9%以上に PER28倍超には注意

オービックは業績予想を期中に修正しない一方、着地は予想を上回るのが例年のパターンです。この傾向を踏まえると、今期(27年3月期)中間決算では、上方修正の有無よりも、上期の利益がどこまで積み上がるかに注目したいところです。

利益の上振れは株主還元にも追い風です。オービックの配当性向は24年3月期以降に45%を超え、今期は49.7%を計画しています。配当金は、仮に過去9年間と同程度の増額(期首予想比+9.4〜+21.1%)があれば、今期は103〜114円程度となる計算です。現在の株価5332円(26年10月13日終値)で計算すれば、配当利回りは約1.9〜2.1%と、プライム市場の平均かそれ以上に高まります。

オービックは、株価の上昇で足元の配当利回りは相対的に妙味が薄れてきています。しかし、同社は高い収益性と潤沢なキャッシュフローを背景に、利益の上振れを株主還元へ反映してきた実績があり、中長期では注目したい銘柄の一つといえるでしょう。

一方で、注意したい点もあります。原価の大半を労務費が占める構造は、売上が伸びる局面では利益を押し上げますが、賃上げなどで人件費が膨らめば利益率を圧迫します。また、今期の予想PER(株価収益率)は28.2倍と割安感に乏しい水準であり、上振れはある程度株価に織り込まれているとみることもできます。

【主な業務ソフトウェア企業の予想PER】
・オービック:28.2倍
・オービックビジネスコンサルタント:34.3倍
・TKC:16.8倍
・ミロク情報サービス:13.8倍
※TKCは26年9月期、その他は27年3月期
※オービックビジネスコンサルタントは非連結、その他は連結

株式市場はオービックの中間決算をどのように評価するのでしょうか、10月27日の発表に注目が集まります。