1Qは2ケタ増益で進捗良好 それでも上方修正に期待しづらい理由とは

続いて、足元の業績を確認しましょう。

オービックの今期(27年3月期)第1四半期は、売上高および純利益までの各段階利益で2ケタ成長となりました。売上高は前年同期比13.2%増、営業利益は同15.7%増、純利益は同16.3%増の増収増益となっています。純利益の通期予想に対する進捗率は27.7%と、順調な消化となりました。なお、通期の業績予想は据え置かれています。

オービックの業績(2017年3月期~2027年3月期)
出所:オービック 決算短信より著者作成

業績が好調だと上方修正に期待したくなりますが、オービックの場合、業績予想は維持されることが恒例となっています。同社は26年3月期までの9年間について、いずれも期中で見通しを変えることはありませんでした。

一方、実際の着地は予想を上回る傾向にあります。純利益で見ると、同期間はいずれも着地が期首予想を上回りました。上振れ率は2.6〜17.6%で、9年間の平均は8.4%です。例えば26年3月期の場合、純利益は期首に700億円と予想したものの、実績は751億円と、期首予想を51億円(+7.4%)上振れました。

配当金についても同様の傾向がみられます。同期間の配当金は、期首予想を9.4〜21.1%上回って着地しました。なお、配当金に関しては第3四半期に予想を増額することが定番となっています。

オービックの期首予想に対する着地の変化率(2018年3月期~2026年3月期)
出所:オービック 決算短信より著者作成

いずれにせよ、オービックは利益の予想を保守的に見積もっている可能性があります。進捗は次の中間決算でさらに改善するかもしれませんが、上方修正に踏み切るかは不透明といえるでしょう。