投資家の評価は高位、バリュエーション3社で割高感も配当利回りは最高

最後に株価指標を比較してみましょう。川崎汽船のPER(株価収益率)およびPBR(株価純資産倍率)は、海運大手3社のなかで比較的高い水準にあります。投資家の評価が高い一方、割安感には乏しい状況です。

なお、配当利回りも3社で最も高くなっており、インカムゲインを狙った買いは集まりやすいといえるでしょう(26年9月18日終値)。

【海運大手3社の主な株価指標(26年9月18日終値)】
・川崎汽船:PER15.84倍、PBR1.23倍、配当利回り3.43%
・日本郵船:同12.60倍、0.98倍、3.20%
・商船三井:同10.37倍、0.87倍、2.83%
※PERおよび配当利回りは27年3月期予想、PBRは2026年3月期実績

海運株を巡っては、当面は中東情勢の行方が業績を左右しそうです。株式市場では「中東リスク悪化は海運株の買い」という流れとなっていますが、川崎汽船は製品物流への依存度が高く、自動車船事業の不振が懸念されます。中東情勢の悪化が長期化した場合、他の2社よりも悪影響を受けやすい点には注意したいところです。