構造改革の進展待ち…スパイスに軸足、大豆はテコ入れ 収益上向くか
ハウス食品の株価は、26年3月期の本決算で新しい株主還元策が好感されたものの、3カ月後の27年3月期第1四半期決算では、改めて業績への懸念から下落したとみられます。株価が中長期で買われるには、市場に成長性を示すことがカギとなるでしょう。
今後の焦点は構造改革の行方です。ハウス食品は4つのVC(バリューチェーン、スパイス系VC・大豆系VC・機能性素材系VC・付加価値野菜系VC)のうち、スパイス系VCに経営資源を集中させる方針で、強みのある加工技術を武器にグローバルで成長を図ります。
一方、大豆系VCは「選択と集中」の対象で、28年3月期に黒字化できない場合は撤退も視野に入れます。今期(27年3月期)の第1四半期には、肉代替製品の米パシパニー工場(ニュージャージー州)の閉鎖を決定しました。当面は米国豆腐事業のテコ入れを急ぐ計画で、26年8月には値上げも実施しています。
今期に予定する値上げは6~8月に実施する計画で、その効果は第2四半期以降に表れてくるとみられます。その他の構造改革と並行し、どれだけ収益力を回復できるかが、株価を大きく左右しそうです。