最近、リユース産業が成長しています。リユース産業とは、中古品売買を行う産業のことです。昔からある古本や古着に加え、今では家具やスポーツ用品、ブランド品などにも広がっています。このように、いろいろな物が売られている中古品は新品より安く買えることが多く、人気を博した大きなポイントの一つです。
売って換金、買って節約、外国人にも人気―インフレや環境配慮・円安で伸びるリユース産業
近年のリユース産業の発展は時代のニーズに合致したものと考えられています。売り手は自宅にある不用品を換金できます。しかも、インフレで新品価格が上がったため、中古品でも意外な高値が付く場合が多いようです。高齢者の終活や増加する遺品整理などのニーズもあるようです。買い手にもメリットはあります。インフレによる節約志向やゴミ削減による地球環境への配慮などです。若者の間ではメルカリのようなアプリを使う個人間売買も人気です。最近はものを買う場合、中古品として売却することを前提に、その差額であるいわば実質価格を計算して購入するかどうかを決めることも多いようです。新聞の折り込みやポスティングされるチラシでも「不用品買います」「出張買取します」「レコード買います」などの宣伝文句を見かけることが顕著に増えていると思います。
日本の中古品はインバウンドの外国人にも人気です。これには明確な理由があります。第一に、円安によって日本の物価が全体的に外国人には安く映るのです。第二に、日本人はものを大切に扱います。外国人にとっては中古品とは思えないような状態の良い品物が多いのです。特に人気なのはブランド品です。偽物が少ない上に中古品のイメージを覆す高級感のある店舗での販売も増えています。
以上の理由からリユース産業は成長産業です。上場企業も増加傾向にあります。市場規模は推計では3兆円を超えると見られています。すでに長く右肩上がりで増加基調にありますが、今後もこの傾向は続くと見られています。日本で中古品を仕入れ、海外の店舗で販売するリユース業者も増えています。ここでも円安のメリットが生きており、日本からの輸出はコストが低いのです。
日本人はものを大切にします。ものを使い込むうちに人格が移る感覚を持つことが背景にあるようです。また、日本には「もったいない」という独特の言葉もあります。この日本人に独特の感覚は、神社での人形供養や針供養などにもみられます。日本のリユース産業発展の背景には、ものを大切に扱う日本の文化があると思います。
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