再び対決へ…夫が突き付けた「証拠」とは?
数日後、再びリビングで対峙した両者。由香は相変わらず不機嫌そうに腕を組み、鼻で笑っていた。
「何度も呼び出さないでよ。うちの翔太は『自分は触ってない、陸くんが倒した』って言ってるの。うちの子を犯人扱いするつもり? 貧乏人の集金ごっこに付き合っていられないわ」
「陸が倒した……?」
美咲の声が震える。美咲の横で、陸が口をぎゅっと結び、悔しさと悲しさでぼろぼろと涙をこぼした。
「僕、倒してない……」
必死に訴える息子の姿に、美咲の胸は張り裂けそうになった。
その時、これまで黙っていた優太が、静かに一冊のノートをテーブルに叩きつけた。それは、美咲が今まで翔太くんに壊された物や日時、その時の発言を記録していたメモだった。
さらに、健太はスマホを取り出し、画面を由香に向けた。
「事故直後、パニックになった妻が部屋の惨状を撮った動画です。よく見てください」
再生された動画には、倒れたテレビの横で、翔太くんが「テレビの裏にボールが入っちゃってさー、取ろうとしたら倒れちゃった」と無邪気に話す生々しい音声と姿が映し出されていた。
「うそ……そんなこと……」
嘘が暴かれ、顔色を変える由香。優太は続けた。
「子どもが失敗するのは仕方ない。でもな、嘘をつかせて親が開き直って人の家を侮辱するのは絶対に違うだろ? 壊された物だけじゃない。あんたが流した噂で妻がどれだけ傷ついてきたか、考えたことがあるのか!?」
由香はビクッと肩を揺らし、言葉を失った。
