続いて、家計管理の形態を確認しました。設問の選択肢を「単独管理」「主体者あり共同管理」「共同管理」「独立管理」の4つのスタイルに大きく分けてみると、いずれのローン形態でも「単独管理」が減少しているものの、単独ローン世帯(2021年~2025年)は、依然として「単独管理」(36.9%)が最も多く、次いで「主体者あり共同管理」(36.3%)となっています(図表4)。

一方、ペアローン世帯では、「主体者あり共同管理」と「独立管理」がともに28.0%で最多となりました。特に、「独立管理」は単独ローンより13.1ポイント高く、収入・支出をそれぞれが管理する世帯が多いことが特徴です。ただし、他の管理形態もそれぞれ一定の割合を占めており、借入れは合算して行いながらも、家計管理のあり方は一様ではなく、世帯ごとにさまざまな形が取られていることが分かります。

【図表4】家計管理・運営を担っている人

【図表4】家計管理・運営を担っている人
 

※回答者:住宅ローン利用経験者かつ借入形態(単独ローン・ペアローン)が分かる方
※「配偶者・パートナーはいない」と回答された方は除く
※5.0%未満はグラフ内表記省略

以上を踏まえると、就労形態や世帯年収の分布には大きな違いがみられない一方で、家計管理の方法は差がみられ、住宅ローンの借り方が、家計管理のあり方と一定の関係を持っている可能性が考えられます。

では、こうした家計の前提の違いは、住宅ローンの具体的な借り方にどのように表れているのでしょうか。次回のコラムでは、住宅ローンを検討する際の情報収集の仕方や、借入金額、頭金の用意といった観点から、単独ローン世帯とペアローン世帯の選択を詳しく見ていきます。

●詳細記事:住宅ローンの借り方、みんなはどう選んでいる? 調査で分かった「具体的な情報源」

(三井住友トラスト・資産のミライ研究所 矢野 礼菜)