念願のマイホームで“想定外の同居”が始まった理由

「タダで住まわせろなんて一言も言ってないじゃない!」

あの夜、リビングに響き渡った母の金切り声が今も耳から離れない。

私、美咲(42歳)はメーカーに勤務する夫(45歳)、そして小学5年生の息子・聡(11歳)と3人で暮らしていた。3年前、夫と2人で念願の「35年ローン」を組み、都内に4LDKの一戸建てを購入。共働きで必死に働きながらも慎ましく穏やかな幸せを噛み締めていた。

そんな日常が暗転したのは半年前のこと。地方で一人暮らしをしていた実母(70歳)から「膝が悪くなって階段の上り下りも限界なの。そっちで一緒に暮らせないかしら?」と涙ながらに電話があったのが始まりだった。

父を10年前に亡くしてから母は1人暮らしだった。私は「ついに親の老後を支える時が来た」と覚悟を決め、夫を説得した。夫も「美咲のお母さんなら」と快諾してくれたので、母の部屋を1階に用意して同居生活をスタートさせた。