投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。

今回取り上げるのは、東京海上アセットマネジメントが運用する「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」だ。近年の国家的な宇宙開発ブームにともなって注目が高まり、純資産総額は6月17日現在で5300億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。

「宇宙」は世界中でトレンド基調に

一言でいえば、「宇宙」という成長テーマを世界規模で捉えたアクティブ運用ファンドである。

2018年9月に設定され、日本を含む世界の取引所に上場する宇宙関連企業の株式等に投資する世界株式ファンドだ。宇宙関連企業とは、ロケットや衛星の製造・打ち上げサービス、衛星データを活用した通信・情報サービス、関連ソフトウエア、周辺ビジネス等を手がける企業を指す。特に欧米では近年、宇宙開発に膨大な国家予算が割かれており、「政策トレンド」としても抑えておきたいテーマのひとつだ。

マザーファンドの実質的な運用はVoya Investment Management Co. LLC(ヴォヤIM)に委託されている。同社が高い技術力や競争力を持つと判断した銘柄をファンダメンタルズ分析を踏まえて選定するアクティブ運用が特徴だ。組入上位銘柄には、Rocket Lab、Palantir Technologies、Lumentum Holdings、AST SpaceMobile、NVIDIAなど、宇宙・防衛・半導体の幅広いセクターにまたがる企業が並ぶ。外貨建て資産への為替ヘッジは原則行わない。為替ヘッジを行う「為替ヘッジあり」も別ファンドで用意されている。