石油株「オクシデンタル」買収の裏側

「今は買っていない」と語る一方で、バフェットはちゃっかりと大きな買いを実行していました。

2026年1月3日、彼は石油関連企業であるオクシデンタル・ケミカルを97億ドルで買収しました。

結果的に、その直後から原油価格が上昇し、この投資は大きな利益を生んでいるように見えます。

しかし、バフェットは「株価が上がると思ったから買ったわけではない」と断言しています。

彼の投資の本質は、あくまで「良い事業を所有すること」にあります。

彼は自分が理解できる、そして永久に所有し続けたいと思える事業を求めています。

オクシデンタルについても、50年後もその事業が続いていることを期待して購入しており、最初から「転売」という選択肢は頭にありません。

事業の価値を信じているからこそ、相場がずるずると下がる局面でも慌てて手放すことなく、腰を据えて保有し続けることができるのです。

AppleはIT企業ではなく「消費者向け事業」

次に、バークシャーのポートフォリオの柱であるAppleについてです。

バフェットはここ1、2年でApple株を一部売却しましたが、これについて「売るのが早すぎた」と反省の意を述べています。

それでもなお、Appleは依然としてバークシャーにとって最大の投資先です。

バフェットはAppleを単なるIT企業ではなく、iPhoneなどを通じて人々の生活に深く入り込んだ「消費者向け事業(コンシューマー事業)」として捉えています。

これは彼が最も得意とする分野です。

また、Appleの経営を指揮するティム・クック氏について、バフェットは「スティーブ・ジョブズよりもマネージャーとしてもうまくやっている」と絶大な信頼を寄せています。

ビジネスを深く理解し、その価値が揺るがないと確信しているからこそ、市場がどう動こうともAppleをポートフォリオの中心に据え続けているのです。