誠也が瑞穂に課した口止め
「あと、このことは絶対に誰にも言わないようにな。急にお金が入ったりしたら変な奴が近づいてくる可能性があるから」
「親にも……?」
誠也は真剣な顔でうなずいた。
「ああ。タイミングをちゃんと見て報告をするようにしよう」
「……そうね。分かったわ」
「まずは俺たちがこの金を好きなことに使おうぜ! パーッと楽しいことをやり尽くそう!」
「うん! 本当に誠也、ありがとうね!」
それから誠也が今後の動きを軽く説明すると、瑞穂はスキップをして寝る前の準備をしにリビングを出て行った。リビングに残った誠也は小さくガッツポーズをした。
「よし、第一関門突破」
宝くじに当たったというのは、誠也が考えた嘘だった。なんといっても今日はエイプリルフール。この日のために、誠也は当選番号の書かれた画面を生成AIなどを駆使しながら作るなどして準備していた。その甲斐あって、瑞穂は疑いなく信じて喜んでいた。
宝くじなんて当たるわけないじゃんと冷笑されていたことへのほんの少しの仕返しのつもりだった。これが嘘だったと知ったとき、瑞穂はどんな反応をするのかと思うと今から楽しみだ。
