投資である以上、元本割れのリスクは避けられない

iDeCoで運用する金融商品の大半には元本割れのリスクが伴う。元本割れとは、金融商品の価格変動によって当初購入した金額より価値が下がってしまうことを指す。

iDeCoで積立できる投資信託は、価格変動によって定期預金等よりも高い利益を狙える反面、損失を被る可能性も持ち合わせている。つまり「値上がりするかもしれない」というメリットと「損をするかもしれない」というデメリットは常にセットで存在するのだ。

iDeCoで運用できる商品は大きく分けて2種類ある。元本確保型の定期預金や保険と、価格変動型の投資信託である。このうち元本割れの可能性があるのは基本的に投資信託だ。iDeCoで投資信託を運用する場合は、こうした元本割れリスクを十分に理解したうえで始める必要がある。

元本割れ対策は?

iDeCoに限らず価格変動のある金融商品で資産運用をする以上、100%元本割れを防ぐ方法は存在しない。しかし、投資初心者でも実践できる、元本割れのリスクを軽減する方法はいくつか存在する。

第一に、複数の商品に投資する「分散投資」が有効だ。例えば「株式」に投資する商品と「債券」に投資する商品を合わせ持つなど、異なる資産(または地域など)に投資する商品を組み合わせて積立することで、ある資産が値下がりしてもほかの資産が値上がりしてカバーする効果が期待できる。

すべての卵を一つのかごに入れるのではなく、複数のかごに分散することで、一度に大きなダメージを受ける可能性を減らせるというわけだ。

第二に、信託報酬の低い商品を選ぶことも選択肢として考えられる。投資信託には「信託報酬」という手数料があり、運用中の資産から一定の割合が毎日差し引かれる。信託報酬が安めに設定されている商品を選択すれば運用期間中のコストを抑えることで元本割れの可能性を軽減する効果にも期待できる。

●職業別にiDeCoでのデメリットはあるのだろうか?後編『掛金上限が低い?変動する可能性がある?iDeCoの職業別の「注意点」とは』にて詳説する。