マンション総会で管理会社が行った驚きの提案

昔からうちのマンションでは総会に夫婦で参加する人が多く、私たちもいつも二人で顔を出していました。総会では次年度の役員の選任や重要議案の議決などが行われます。議案の1つが、管理費と修繕積立金の値上げでした。

管理や修繕積立金の値上げは3年前に行われたばかりでした。しかし、運営赤字が常態化し、さらにインフレで修繕積立費の高騰が見込まれ現状の積立金では大きく足りないことから、管理会社から値上げの提案があったのです。しかも、今回は2割近い大きな値上げです。一方で、管理会社は物価高や人件費の高騰を理由に委託費の大幅な値上げも要求してきていました。

私たちが住むマンションは全20戸の小規模マンションで、入居した頃は住民全員が顔見知りでした。当時は私たちも若手の部類で自治会の行事などによく駆り出されたものですが、その代わり、ひと世代上の住民が“ご意見番”となり、管理会社に対してもはっきり物申してくれました。皆さん、勤務先の管理職クラスでしたから、管理会社の若手社員はタジタジでした。

今回の値上げも、ご意見番の皆さんなら「管理費や修繕積立費を値上げする前にすることがあるんじゃないの」とプレッシャーをかけていたに違いありません。しかし、年を経て皆さん、高齢者住宅に入居するために家を売却したり、お子さんに引き継いだりして、今やその頃からの居住者は同世代の友永さんとうちだけになっていました。

総会では、管理会社の若手社員が年度ごとの修繕積立費と修繕積立金の残高の推移のグラフを示しながら、「早いうちに修繕積立金の引き上げをしておかないと、次回の大規模修繕時には100万円以上の一時金を徴収しなければならなくなります」と熱弁を振るいました。