権益売却益も今期は減収減益の計画 大間原発の稼働に期待

最後に今期(26年3月期)の業績を押さえましょう。

今期は公表されている第3四半期までは売上高が前年同期比9.8%減、経常利益は同5.1%増となりました。火力発電所の休廃止影響などで売り上げが減少したものの、北米でガス火力権益の売却益が生じたことから経常増益となります。

なお、北米ガス火力権益の売却は期初から織り込まれており、通期の見通しは変更されていません。通期では減収減益で着地する計画となっています。また、第3四半期決算の公表は1月末であり、先述のとおりエネルギー市況はイラン紛争で急騰していることから着地は変動することも予想されます。

【電源開発の業績予想(26年3月期)】

・売上高:1兆2120億円(-7.9%)
・経常利益:1190億円(-15.1%)
・純利益:890億円(-3.8%)
※()は前期比
※同第3四半期時点における同社の予想

出所:電源開発 決算短信

中長期的には原子力発電所も注目です。電源開発は大間原子力発電所(青森県)を08年から建設中で、25年5月には基準地震動が妥当との評価を獲得しました。29年後半には安全強化対策工事を完了し、30年代には稼働を開始したい考えです。

大間原子力発電所は、東日本大震災による中断影響もあり建設は長期化していますが、稼働となれば収益の押し上げが期待されます。工事や安全上の審査が進展すれば、株価には追い風となりそうです。