最下位は年収の2倍を切る

続いて26位から52位を見ていこう。

全国「年収対貯蓄額」ランキング(全国主要52都市)

26位 甲府市 2.8倍
26位 富山市 2.8倍
26位 新潟市 2.8倍
26位 北九州市 2.8倍
30位 前橋市 2.7倍
30位 宮崎市 2.7倍
30位 静岡市 2.7倍
30位 福井市 2.7倍
30位 長野市 2.7倍
30位 鳥取市 2.7倍
30位 山形市 2.7倍
37位 盛岡市 2.6倍
37位 広島市 2.6倍
39位 福島市 2.5倍
39位 鹿児島市 2.5倍
39位 秋田市 2.5倍
39位 仙台市 2.5倍
39位 松江市 2.5倍
44位 金沢市 2.4倍
44位 札幌市 2.4倍
46位 大分市 2.3倍
46位 長崎市 2.3倍
48位 松山市 2.2倍
49位 那覇市 2.1倍
50位 佐賀市 2.0倍
51位 青森市 1.9倍
51位 高知市 1.9倍

出所:総務省「家計調査(貯蓄・負債編)」(2025年5月公表)よりFinasee編集部作成

引き続き年収対貯蓄額ランキングの26位から52位を見ていこう。同率で最下位(51位)は青森市と高知市で1.9倍。年収の2年分を切る水準しか貯蓄がない計算だ。しかしこの2市、内実は大分異なる。同じ調査結果から年収の高さを調べたところ、青森市は全52都市中51位とかなり低い。首都圏とは違い住居費は安いのだろうが、収入が少なくてはお金のやりくりにも限界があるのかもしれない。

49位の那覇市(年収48位)や44位の札幌市(年収47位)も “青森型”といえるのかもしれない。一方で高知市の年収は20位と悪くはないことから、浪費家が多い可能性も。自分の主義信条を貫き、威勢を張るような“いごっそう”と呼ばれる気質を指摘されることもある高知県民だが、お金の使い方にもそうした県民性が表れているのだろうか。

44位の金沢市(年収10位)も“高知型”に近いのかもしれない。50位は佐賀市で2.0倍。台風銀座で阿蘇山や桜島といった活火山も多い九州にあっては、比較的自然災害が少ない地域であることから、将来への備えも少なめなのだろうか。

お金の使い方にメリハリをつけて貯蓄上手になろう

全国の県庁所在地および政令指定都市の年収対貯蓄額。1位は奈良市が獲得し、トップスリーを関西圏の都市が占めた。いずれも収入が突出して多い地域ではなく、お金をうまくやりくりして貯蓄している様子がうかがえる。貯蓄上手は単なるケチではない。貯蓄上手な人は自分や家族にとって本当に必要なものを見極めて、必要な時以外はお金を使わない、賢い消費者といえるのでは。こうした姿勢は私たちにも参考になりそうだ。また、貯蓄だけではインフレ時代に心もとないという人は投資信託などでの資産形成に目を向けてもよいかもしれない。

調査概要 調査名:「家計調査(貯蓄・負債編)」 調査主体:総務省 公表:2025年5月